キタキューヘリテージ  Kitakyu Heritage

森に眠る戦争遺跡 【高蔵山堡塁】

time 2012/11/08

関門海峡を望む足立山系には明治期の要塞跡が数多く遺っている。
その中でも森の奥深くに、当時のまま遺っている【高蔵山堡塁】(たかくらやまほるい)を紹介します。
下関要塞のひとつとして明治32年2月着工、明治33年(西暦1900年)12月竣工。太平洋戦争終戦まで陸軍の管轄下でした。
下関要塞の遺構は数多く、終戦後取り壊される物、あるいは放置され自然と朽ちてゆくもの、戦争を伝える為に整備されて遺っているもの等がありますが、この高蔵山堡塁は、登山道を歩いた森の奥深くにある為、落書きや破壊のいたずらを受けずに、そのままで遺っている珍しいケースだと言えます。
訪れたのは梅雨入り直後の6月。

小倉南区の「高蔵山森林公園」ここに堡塁跡への登山口があります。
愛車Trickerで来たけど、車を駐められるスペースもあるよ。
一応登山なので、低山とは言え最低限の装備は必要ですよ。
Takaはこの為にトレッキングシューズを買いました(笑)
登山道を日頃の運動不足を祟りながらヒーヒー言いながら登って行きます。

とは言えほとんどが緩やかな登山道なので、自然を満喫しながらゆっくり登って行くと良いよ。

いくつかの分岐がありますが、「高蔵山広場」を目指して歩く。

石垣なんかも当時の物だろうか?

誰が付けたか「高くらのしずく」という水場があるので喉を潤すのも山行ならでは。

山頂と高蔵山広場への分岐である「もみじ広場」まで来ればもう少し。

陸軍関係の杭や煉瓦の欠片なんかが徐々に現れてくる。


深い森の道が突如ひらけると、そこが高蔵山広場だ。

【高倉堡塁跡】

いろんな資料には「蔵」「倉」どちらの記載もあるが正式にはどっちなんだろ?
煉瓦で出来た立派な建造物だ。
8連の倉庫群が静かにそこにある。

100年を越しているとは思えない程美しい。
それも森林奥深くにある為、人の手が入らなかった為だろう。
ここまできてスプレーで落書きしたり、たむろったりする輩はいないだろうから。

中へ入ると奥の方で繋がっているのが解る。
ここを軍人が行き来していたのだ。

倉庫を出て奥へと進むと、半地下になっている建造物がある。
火薬庫だろうか?
自衛官の義弟に聞くと、湿気がたまるから火薬庫には向かない、と言ってたけど・・・。
さすがにビビって中には入れなかったよ(汗)

水関係の施設もある。

階段があるこの場所は砲台跡と思われる。

円形の石積みにも砲座があったのだろうか?
今となってはすっかり木で覆われている。

時が自然と共に風化させてゆく?

木々の間からは平和なまちが広がっている。

この砲台からは一度も火が放たれる事は無かったという。

当時の軍人達は、どんな気持ちでこの場所に立っていたのだろうか。
平和ボケとも言われる日本人だが、時に戦ってきた先人を思うべし。


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その後冬期に訪れたレポート  再び訪れた【高蔵山堡塁】

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About Kitakyu Heritage

「0哩 ゼロマイル〜北九州の近代化遺産〜」が「Kitakyu Heritage キタキューヘリテージ」として新たに出発しました。北九州のディープな魅力を再発見!

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Taka

Taka

北九州市在住。ベスパとハーレー、両極端のバイク乗り。北九州を愛し、北九州の魅力の再発見に余念が無い。人と人、歴史の点と点、結びつければ歴史が紐解かれる。