キタキューヘリテージ Kitakyu Heritage 近代化遺産

門司港を守る大理石の彫刻【門司守】

time 2018/11/09

門司港を守る大理石の彫刻【門司守】

2018年(平成30年)10月、門司港レトロ地区を見守る小さなランドマークが誕生した。

海峡プラザで囲う門司第一船だまりの一角、旧門司税関横にそれは現れた。

【門司守(もじもり)】だ。

門司港レトロ地区のグランドオープンから20周年の記念事業の一環として制作された彫刻だ。




ぷっくりと膨らんだその姿のモチーフは「鳥」
小さなくちばしと天を仰ぐ羽がなんともキュートだ。


制作は東京出身の彫刻家稲葉彬子さん、北九州市へ移住し、門司港美術工芸研究所に所属しているそうだ。
【門司守(もじもり)】というネーミングは公募によって決まった。


お尻側(?)からみるとその白さとすべすべ感が感じられるが、素材は大理石。

山口県美祢市産の大理石を用い、表面をすべすべに磨いて彫刻された。


門司港という港町のイメージカラー(個人的にはブルーグリーン)に映える白さが印象的だ。

ロケーションとしてはプレミアホテル門司港(旧門司港ホテル)とはね橋であるブルーウィング門司が一緒に見られるスポットだ。

なんともかわいい彫刻が完成したなと思い帰り準備をしていると、【門司守(もじもり)】を布で磨いている方が…

声をかけてみるとなんと彫刻家の稲葉彬子さん本人だった!

ときどきこうして磨いているそうだ。自身の作品への愛情が感じられる。

お話を伺ってみると、門司港という港町に羽を広げるイメージで作成したとのこと。
おもわず触ってみたくなる質感だが、それもご本人の「ぜひたくさん触ってください!」とのお言葉に納得。
丁寧に磨かれた大理石の彫刻は見る人、触る人、そしてこの門司港にあって完結する。

そしてこれからの未来にこの場所から、羽を広げぷっくりとした【門司守(もじもり)】は門司港を見守り続けるだろう。

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Written by Taka

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Taka

Taka

1981年生まれ 北九州市門司区在住 愛車はVolkswagen The Beetle / Vespa LXV125 / Moto guzzi V7(850)  かつてはカフェ勤務経験ありのコーヒー好き。調理師免許所有。街歩き 人間観察 ひとり旅 基本陰キャのコミュ障。悩みは飼い犬(ミニチュアピンシャー)が懐かない事。 人と人、歴史の点と点、結びつければ歴史が紐解かれる。